社会復帰して間もなく1年

2014年10月に前職の取締役を病気を理由に退任してから約1年半、途中多少働くことはあっても、基本的に病気の療養に専念した。

その後、2016年5月に株式会社YOUTURNを登記してから間もなく1年が経とうとしている。

寛解したとは言え、「双極性障害Ⅱ型という病気を一度患った心と体」で「働く」という行為をしたのはこの1年が最初の体験だ。これからこの心と体がどのように変わっていくかはまだ分からないけど、とりあえず現時点での「働いてみての所感」を著しておこうと思う。

同じような病気を患う人で、誰かの参考になるかもしれないから。

 

カラダの違和感は、ある。

この記事を読む人を勇気づけられるようなことを書けるといいんだけど、ウソはつけないのでそうもいかない。まず、これだけは明確に書いておく。

双極性障害Ⅱ型を患ったカラダで社会復帰した僕は、この一年間毎日カラダの違和感を感じながら働いていた。

これが嘘偽りない事実だ。あくまでも僕の場合だし、まだ復帰して1年目であることは改めて確認しておきたい。

で、具体的にどんな「違和感」なのかというと、「軽躁状態に容易におちいる危険を感じるほど、心身の緊張と頭痛が発生しやすい」という傾向だ。

例えば、「初めて会う人と会ったり」「長時間人と会話したり」すると、病気になる以前に感じた以上の疲労感を感じる。

例えば、「仕事がうまく行ったり」「仕事仲間と会話で盛り上がったり」すると、気持ちがすぐにそわそわした興奮状態になって、その興奮が醒めるとドッと疲労と頭痛が襲ってくる。

こんな違和感を感じている。

 

心身の状態を穏やかで一定の状態に保つ努力

以上のような傾向があるので、以前のように1日の内に人と会う予定は極力多くは入れないようにしている。人が多く集まる場所には極力行かないようにしている。

もし人と会う予定が立て続けに発生した後や、会話で意気投合して興奮状態になったら、もうぐったり疲れてその日は全く仕事にならない。

だから、今年から1日の労働時間を6時間と上限を定めて、そういった疲労を感じた場合にはそこで仕事を終えるようにしている。

人材紹介業では人と会うのが仕事なので、なんとももどかしいカラダで働いているのである。

このカラダでしっかり人に会って仕事をしていくためには、極力その日の疲れをその日の内に回復して、毎日のコンディションを一定に保つ努力が必要だ。

 

病気が原因の疲労ではないかも?

ただ、双極性障害Ⅱ型の人は、少なからず「対人過敏」の性格傾向があるようなので、もしかしたら対人関係の疲れは病気が原因ではなくて、性格が原因なだけなのかもしれない。

以前は若かったし、気が張っていたので、単に疲れに無自覚だっただけなのかも。

対人関係での緊張や興奮だけではなく、「仕事などがうまくいって、興奮状態・ハイになる」ことも、病気になる前からあったし、今はそういったカラダの現象に敏感になっているだけなのかな。

そうしたら、僕が感じている「違和感」というのは病気がもたらした後遺症ではないのかもしれない。

正直なところ、今の段階でこれに答えを出すことはできない。

だけど、確実に言えることは、「このような心と体の傾向をうまくコントロールできないと、起業や会社経営はやっていけない」だろうということ。

 

うまく手綱を引ければ、ジェットコースターのような日常も悪くない

自分以外の人の心と体で人生を送ったことがないので、本来は比較しようがないものの、僕は気分の浮き沈みが人よりも落差が激しいんじゃないかなと思うことがよくある。

仕事でうまくいくことがあったり、何か面白いアイディアを思いついた時に、すごくハイで興奮状態になって、仕事の帰り道、その興奮状態で帰宅しても眠れないと感じて、自宅の最寄駅から何駅も前で下車して、1〜2時間かけて家に帰ることもよくあった。

うまくいかないことや気落ちすることがあったらトコトン落ち込む。以前の僕はそれを人に悟られまいと必死に隠していたけど。

今の僕はどうかというと、興奮状態を「あ、今興奮状態に入ったな」と客観的に気づきを入れながらも、それはそれでハイな気分を楽しむようにしている。双極性のいい部分は楽しんだっていいじゃないか。

だけど、その興奮状態を強制シャットダウンする術も覚えた。それが瞑想だ。興奮状態を放置してしまうと、その後軽躁状態を引き起こし、その後は耐え難い抑うつが待っている。

だから、軽い興奮状態を少しの間楽しんだら、しっかり瞑想を実施して、脳をデフォルト状態にリセットする。

もちろん、楽しんだ代償として脳は疲れるから、早めに就寝して回復を図る。

 

事業の立ち上げ期は人を巻き込むのが仕事。少しハイになるぐらいがいい

今、僕はこんな感じで働いている。以前より物量はこなせないし、予定もギッシリ詰め込むことはできない。

だけど、いや、だからこそ、ひとつひとつの仕事、一人一人の出会いとしっかり向き合って、限られた気力をしっかり注ぐことができていると思う。

今はまだまだ人材事業の立ち上げ時期で、他にもやりたい事業がたくさんある。

何一つ自分ひとりでは立ち上がらないから、人にアツく想いを伝えて、巻き込んでいかなければならない。

そのときには、簡単にハイになりやすい僕の傾向は割りと都合よくて、その分疲れるんだけど、疲労と引き換えにその興奮状態を楽しもうと思ってる。