移住セミナーレポートをなぜ書くのか

先日、福岡への移住セミナーが開催されていたので参加してきた。

こうしたリアルイベントはよく開催されているが普通に仕事をしている人や家庭を持っている人が必ずしも簡単に参加できるわけではないと思う。実際に私も夕方に仕事が終わった妻に子供を預けてバタバタ参加したわけなので。

移住を検討しているが仕事や家庭の都合でなかなか情報収集ができないという方の少しでも参考になればと思い、当日のセミナー内容や私が感じたことなどを記そうと思う。

今回参加してきたセミナーの詳細はこちら


【ふくおかよかとこ移住セミナー】エンジョイ ライフ 福岡県!趣味は無限大

開催日時:平成29年10月7日(土)17:30〜20:00

場所:ふるさと回帰支援センター セミナースペースA

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/press-release/2017seminar07.html


セミナーのコンテンツ

  • 【エンジョイ ライフ 福岡県!趣味は無限大】都会と自然の近さがもたらすとっておきの”ふくおか暮らし”をご紹介
  • 先輩移住者が語る「福岡県移住の魅力・生活の楽しみ方」
  • 生活情報(交通機関、医療機関、住宅情報、市町村支援情報など)
  • しごと情報(福岡県で働く魅力、求人情報など)
  • 個別相談
  • これからのセミナー・イベント等ご案内

【エンジョイ ライフ 福岡県!趣味は無限大】都会と自然の近さがもたらすとっておきの”ふくおか暮らし”をご紹介

内容としては都会と自然が近い福岡ではたくさんの趣味を楽しめる環境がありますよという内容だった。

登山でいけば宝満山(829m)雷山(955m)英彦山(1,199m)釈迦岳(1,230m)などが比較的低めの山が多くある。

マラソンは福岡県内で開催される大会は約60あり、フルマラソンとしては北九州マラソン、福岡マラソン、筑後川マラソン(今年は豪雨災害の影響により中止)がある。福岡マラソンの倍率は3倍程度で東京マラソンよりは圧倒的に出場しやすい大会である(私は抽選にはずれましたが。。)

また海に面した県であることから釣りやサーフィンも行われている。釣りは福岡市内の海沿いでもすぐに釣ることができるのでとても手軽なレジャーである。サーフィンは日本海なのでシーズンは冬かつ基本的にスモールサイズなので本当にサーフィンに打ち込むには物足りないが足を伸ばして宮崎にいけば十分に楽しむこともできるだろう。

その他にはサイクリングロードが豊富に点在することや工場見学などをはじめとした体験プログラムの豊富さ温泉もあることが推されていた。

福岡出身の私としてはまあそうだろうなと思いつつ趣味で登山・トレイルランニング・マラソン・サーフィンをする立場で見ると確かにすべてできる環境にあるがそれぞれにどうしても物足りなさは感じてしまうなと思った。山でいけばやはり3,000m超級の日本アルプスにはかなわないしサーフィンも千葉や宮崎の方が環境的に優れている。

ただこれからいろんなアウトドアアクティビティをやってみたいという人にはすべてそこそこ楽しめるという意味では良いと思う。

先輩移住者が語る「福岡県移住の魅力・生活の楽しみ方」

続いてのコンテンツは実際に先輩移住者の方にお越しいただき語ってもらう内容だった。

今回お話いただいた方はいわゆる嫁ターンで、奥さんの実家のある北九州の苅田町に定年後に移住してきた60代の方だった。もともと食に関わるお仕事をされており、現在は苅田町で植木のお仕事をされているとのこと。

自然の素晴らしさを語っていただいたがまだ定年もしていない(そもそも我々世代に定年はあるのか)私にとっては同じ移住でもちょっと目指すところが違うなというのが正直な感想だった。

生活情報(交通機関、医療機関、住宅情報、市町村支援情報など)

利便性に富んだ交通アクセス

福岡に来た人はよく言うのでいまさらかもしれないが福岡空港が都市に近く博多駅まで5分という近さ。仕事でも旅行でもこの近さは何かと便利。東京へは飛行機で約1時間30分、アジアを中心に国際線も充実しており、博多港から釜山への定期航路もあり韓国へ日帰り旅行も可能。

電車は主に市営地下鉄、JR、西鉄があるが、なんといっても西鉄バスの運行本数の多さ、運行地域の広さがすごくバスである程度どこでも移動できるのが良いところ。

医療環境

福岡県は通報からの病院収容時間は30.2分で全国1位だそう。また病院の数も463箇所と全国で4位、医師の数も15,150人と全国5位とのこと。

この数字と順位だけでは福岡県は医療環境が素晴らしい!とは決して言えないが一つの参考材料にはなるだろう。

住宅情報

ここではとにかく住宅地・家賃・駐車場の安さをアピールしていた。例えば住宅地の一平方メートルあたりの価格が東京都が317,000円に対して福岡県が44,200円、一坪あたりの家賃が東京都区部が8,647円に対して福岡市が4,115円、駐車場の賃料が東京都区部が26,232円に対して福岡市が12,380円とのこと。

確かに福岡の家賃・駐車場は安いが、どこも同じで本当に場所によりけりだと思う。福岡市内でも博多駅の東西はけっこういい値段するし天神周辺や百道浜などは東京とくらべてもそこまで安くなかったりする。なので移住して博多駅や天神周辺で働きそのすぐ近くに住みたいと思った場合はそんなに安くないと思った方がよいと思う。

一方で福岡の南の春日や大野城、筑紫野あたりは天神や博多駅まで電車で20分以内でいける好アクセスだが家賃はかなり安い。

市町村の支援情報

本格移住の前にお試し移住を体験できる支援を行っている市町村がいくつか存在する。

例えば近年移住者が非常に多く都市からのアクセスもよい糸島市では「糸島トライアルステイ」と称して2〜3週間の移住体験が可能だそう。

しごと情報(福岡県で働く魅力、求人情報など)

地方で働く魅力

一言で言うと給料は70%位に減るけど、同時に通勤時間は減るし家賃も減るから生活の質は必ずしも下がらないよと。

可処分時間が増えて趣味や家族に時間を使うことができるよというザ・移住メリットという話だった。

確かにメリットかもしれないが地方に人を呼ぶメリットは本当にこれだけでいいのかという疑問はわいた。

福岡県内給与水準について

ここでは先程の給料は関東圏に比べて減ることがデータで示された。例えば福岡の給与水準は管理職系で22〜30万円、技術職系で23〜34万円、一般事務職で16〜20万円、営業職で20〜28万円といったところ。

確かに給与ってすごく大事だとは思うもののどういう魅力的な仕事ができるのか、福岡ならではの仕事をアピールしたほうがいいんじゃないかなって思った。

福岡県内求人倍率について

これも一般的な数字でだからなんだというわけではないが事務・営業系以外は求人数の方が多いよ、つまり売り手市場だよということだった。繰り返しになるがとはいえどんな仕事をするのかってことだ大事でただ働き口があるよってだけではなかなか人は動かないと思う。

 

この後は今後のセミナー開催情報の共有や個別相談の時間で終了となった。

まとめ

今回のイベントの参加者は年齢層が高く、40代以上の方が多かった。いわゆる地方移住で田舎に住むセミリタイア、リアイア層だなと思った。一般的に地方移住というワードに興味関心があるのはそういう人たちなんだなとも思った。ただ私自身もそうだが地方でだからこそ困難な課題解決に向き合いたい、経済的・社会的インパクトの大きな仕事をしながら家族との時間も大事にしたいという層も一定数いるはずだしそういった人に向けた情報発信ではなかったと思う。こうした人達向けの情報発信を今後していきたいと思うが一つの移住セミナーのレポートとして参考にしてもらえたら幸いである。

著者プロフィール

安江 啓
福岡の大学を卒業後、株式会社DeNAに新卒で入社。2017年7月に退職し地元である福岡にUターン。UIターン特化、IT関連の人材紹介事業を行いつつ『筑前の小京都』と言われる福岡の城下町『秋月』を拠点に農ある暮らしを実践する。