全国各地でIターンやUターン、孫ターンまでさまざまな形で地方移住を選択する人が多くなってきました。
一方、今までと異なる暮らしに戸惑う人が多いことも事実。不本意のまま終わってしまった転職活動や生活環境の違いなど地方移住ならではの問題も聞かれるようになってきました。それは福岡も例外ではありません。
福岡移住を後悔しないために、デメリットや懸念点も踏まえたうえで、福岡でどんな生活をがしたいのかを一緒に考えていきましょう。
移住地として人気の高い福岡
IターンやUターンを含めて移住する人が増えている福岡。
総務省の発表によると、2018年1月1日時点での福岡県の人口は5,130,773人で、前年より4,384人増加しました。まずは福岡がなぜそんなに人気なのか理由を解説します。
※総務省統計局 『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数』(平成30年1月1日現在)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000177.html
生活コストが安く、食べ物がおいしい
東京や名古屋、大阪などの都市圏と比べ、生活コストが安いと言われている福岡。特に屋台や外食文化が浸透しているため、他都市圏よりも年間を通した外食費が6万円以上(※)も安く済む、なんてデータもあります。
また海や山、畑など何でもあるので食べ物がおいしいことも特徴。豊かな海の幸も山の幸も楽しめるなんて贅沢ですよね。
※総務省統計局 『家計調査』 品目別データ(平成17~19年平均)
https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
ベンチャー企業の誘致が進み、キャリアアップも期待できる
メガベンチャーが多く生まれ、キャリアアップが期待できることもまた大きなメリットです。東京などの都市圏からベンチャー企業の誘致を進める福岡は現在就職する立場からしても魅力的な街と言えるでしょう。
福岡移住で後悔するパターンとは?
では、全員が全員「福岡に来てよかった」「何も不自由していない」と思っているのでしょうか。ここからは移住すると、どんなことに後悔してするのかを一緒に見てみましょう。
1.転職先を決める前に辞めてしまう
地方への転職となると、移動も大変です。そのため転職先を決める前に辞めてしまうことも多いのだとか。
東京の有名企業に働いていた自分なら、どこでも就職できるだろうと、福岡に移住してから転職活動を開始。結果、希望の仕事は見つからず異業種の企業に就職することに。しかし仕事はうまく行かずに結局入社1年で転職するといったケースも。このように地方へ移住したものの、1〜2年で再度転職する人も多く出てきています。転職先を決める前に辞めてしまうと、貯蓄が少なくなり焦って就職を決めてしまうことも。自分が何を大切にしたいかを改めて考えるようにしましょう。
2.移住したい理由が曖昧
自分が移住したい理由が曖昧なまま福岡に移住した人もいました。しかし完全にイメージで移住を決めたため、子供を遊ばせる公園が少なかったり、思っていたよりも冬場は寒かったり、国民保険が思ったより高かったりと、さまざまな要素に悩まされたといいます。
移住したいのであれば、なぜ移住したいかと共にその土地のことを詳しく調べてから本格的に検討したほうがよさそうです。
3.複数社検討していない
「この会社に就職できれば良い」と複数社検討せず、1社のみに絞って就職活動をしてしまうことも考えられます。また社数だけでなく、業界を絞って活動をする人も。
東京であれば同じ業界で何社もあるかもしれませんが、地方だとその数はグッと少なくなります。自分の市場価値を十分にわかったうえで活動をするようにしましょう。
4.仕事だけでなく生活環境をしっかり検討できていない
移住するとなると、仕事とともに大切になるのが、生活環境。しかしその土地のことを詳しく調べていなかったことから不便な状況に陥ってしまうことも。電車がよく止まったり、道がいつも混んでいて移動が大変だったり。
住む前に実際に行ってみることはもちろん、できれば住んでいる人に話を聞いたり、マンスリーアパートなどを借りて1ヶ月ほど試住したりと実際の生活を見聞き、体験することも大切です。
福岡移住のデメリットって?
これだけ後悔をする可能性もある地方移住。では、福岡に移住することのデメリットはどのようなことが考えられるのでしょうか?
1.年収の相場は東京よりも安い
2015年の平均年収ランキングでは、東京が469万円なのに対し、福岡は393万円。76万円もの差が出ています。実際、首都圏の大企業から転職を考えている場合、年収は下がる可能性が高いでしょう。また希望する業界の仕事があるか、あったとしても入り口が狭いことは考えておきましょう。自分がどんな仕事をしたいのか、福岡にはどんな仕事があるのかを把握してから移住を決めることが大切です。
2.有効求人倍率
2018年10月に発表された有効求人倍率は、1.58倍。1年前の2017年10月でも1.56倍だったことからもわかる通り、高い推移を続けています。全国平均は1.62倍と他県と比べてもほぼ同等。つまり、人材不足なので企業によっては長時間労働や休日出勤をする可能性もあるということ。転職する際にはこの会社が本当はどんな会社なのか十分に気をつけるようにしましょう。
3.福岡ならではの風習
「郷に入れば郷に従え」というもので、地方都市である福岡でも東京にいた頃より地域の人と接する機会が増えるでしょう。福岡人は良くも悪くも他人を放っておけない性格です。誰にでも仲良く接する人が多く、お祭りごとやお酒を飲む機会があると自ら積極的に参加してきます。こうした理由から人との繋がりが苦手な人は避けたほうが良いかもしれません。
4.独特な食文化
九州地方は、刺身は甘い醤油で食べるのが一般的。東日本の醤油味に慣れている人のなかには苦手な人もいます。他にもコシがない柔らかいうどんや、独特な匂いがする豚骨スープなど、東京とは味が異なる料理もあるため慣れない人にとっては厳しい食文化かもしれません。
福岡移住で後悔しないためにはどうしたらいい?
上記のようなデメリットがある福岡。「でもやっぱり福岡に移住したい!」そう考える人も多いでしょう。ではその場合、移住を後悔しないためにはどうしたら良いのでしょうか?
移住前の情報収集や現地体験をしておこう
移住前にインターネットや知人のネットワークを使い、福岡の情報を集めておくことが第一です。しかし実際に訪れてみないとわからないことも多々あります。とくに街に漂う匂いや周辺の音などその場の空気が自分に合うかどうかは行ってみないとわかりません。
もしできるのであれば、移住体験として数週間住む機会があるとより福岡のことがわかるので移住に備えることができるでしょう。自治体や企業によっては移住体験イベントを行なったり、住民との交流の場をつくってくれる場所もあります。一度インターネットで調べてみるのも面白いですよ。
※自治体の情報はこちらの「福岡県 移住・定住ポータルサイト 福がお~かくらし」をご覧ください。
福岡移住ならYOUTURN
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転職だけではなく、移住に関してもサポートします。移住するとなると「物価は本当に安いの?」「住む地域はどこがよい?」と地域のことも気になります。そうしたときには実際に移住した立場として実体験も交えながらお話することが可能です。福岡での生活経験があるからこその弊社スタッフをご用意しています。
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まとめ
本記事でお伝えしたように福岡移住にはメリットもデメリットも存在します。
しかしそれがあなたにとって本当にデメリットになるかは実際に経験してみないとわかりません。まずは福岡にどんな求人があるのか、さらに福岡はどんなところなのか、お気軽にお問い合わせください。きっと今まで知らなかった福岡を知るきっかけになりますよ。
著者プロフィール

- 株式会社YOUTURNは、首都圏でキャリアを積んだビジネスパーソンと、福岡で社会課題の解決に挑む企業とのマッチング事業を展開する会社です。スタートアップ都市として芽吹きつつある福岡のベンチャー企業、地場の優良企業への移住転職で、キャリアアップとQOLの向上を実現してみませんか?
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