これまで一般的だった終身雇用制度や年功序列制度が少しずつ変わり始め、個人のキャリアは多様化しています。自分が望むキャリアをどのように実現しけば良いのかと悩むこともあるのではないでしょうか。

 

そこでキャリアを実現する道筋となるのが、キャリアパスです。最近では人事異動に「何を達成したらどこのポジションに就けるのか」具体的な指針を設ける「キャリアパス制度」を取り入れる企業も増えてきています。

 

「そもそもキャリアパスとは何なのか」「キャリアパスはどう設計したら良いのか」など疑問を抱く方も多いですよね。

 

キャリアパスに関する疑問を解消すべく、基本的な知識をまるっとご紹介します。

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キャリアパスとは、自分の目標の道筋を描いた地図

そもそも、キャリアパスとは具体的にどのような意味なのでしょうか。キャリア(career)は「職歴」、パス(path)は「小道」。つまり「職歴を得るための道」を指します。具体的には、目標とするポジションや職種に向けて、どのようにステップアップしていけば良いのか、道筋を示したものです。

 

よく似た言葉で「キャリアプラン」がありますが、キャリアプランは自分の人生の目標において、どのようなキャリアを積んでいくか示したもの。対してキャリアパスは、基本的にはひとつの企業内でステップアップしていく道筋です。

 

まずは過去のキャリアを振り返ることから

それではさっそく……と言いたいところですが、キャリアパスを考える前には、まずは自分の過去のキャリアを振り返ってみましょう。過去のキャリアを振り返り、現在の立ち位置を理解することで、理想のキャリアをイメージできるようになります。

 

日々の業務に追われていると、自分のキャリアをきちんと振り返る機会はなかなか無いですよね。どのような仕事をして、どのような知識やスキルを得てきたのか、少し時間をかけて振り返ってみると良いでしょう。

 

社会人になってから現在までの年表を作ると、視覚的に確認できるのでおすすめです。過去のキャリアを振り返ることで、何をしているときにやりがいを感じていたのか思い出せるはずです。改めて自身のキャリアを振り返ることで、新たな発見の機会も得られます。

 

わがままな軸を持って、キャリアパスを考える

ここまできたら、やっとキャリアパスについて考えていきましょう。ここで、キャリアパスを考えるうえで注意してほしいことがあります。それは、「周りの意見や世間体に惑わされず、自分の本心に基づいたキャリアパスにする」こと。

 

会社や職場などのコミュニティに属していると、「同期よりも先に出世したい」「結果を残して上司に認められたい」などの願望を抱きがちです。

 

向上心を持つのは素敵なことですが、それが本心からの願いなのか一度立ち止まって考えてみる必要があります。会社や周りが目指すゴールと、自分が目指すゴールが一致するとは限りません。自分自身がどうしたいのか、どうなりたいのかをよく考えてみましょう。

 

キャリアパスを作ってみよう

では、実際にキャリアパスを作ってみましょう。キャリアパスを作るために必要なのは、以下の3ステップです。

 

1.スタートとゴールを明確にする

2.自分の適性を理解する

3.転職市場の評価や相場を把握する

 

ここからは、順を追ってみていきましょう。

 

1.ゴールを具体的に設定する

まずは、スタートとゴールをハッキリさせることが大切です。スタートとゴール、両方とも分かっていないと道筋は立てられないですよね。

 

スタートは、キャリアパスを考えはじめた現在の立ち位置です。現状の自分の強みは何か、どんなスキルを持っているのか。明確にすることで、これからどう努力していけば良いか見ていきます。

 

次にゴールを考えていきましょう。ここでは、自分がなりたい理想像をハッキリさせることが大切です。仕事のことは一旦隣に置いておき、「自分はどう生きたいのか」と、考えてみてください。仕事に打ち込んでどんどん成長したいのか、プライベートも重視しつつ効率的に結果を残したいのか、理想の生き方が分かればおのずと理想の働き方も分かってきます。

 

周りの意見や世間体に振り回されず、自分の本心に基づいたゴールを設定して言語化してみましょう。

 

2.自分の適性を理解する

次に、自分の適性を理解しましょう。過去のキャリアを振り返ってみて、どんなときにやりがいを感じましたか? またどんなときにストレスを感じましたか?

 

人によって、仕事の適性はさまざまです。人とコミュニケーションを取りながらチームで仕事を進めるのが得意な方もいれば、1人でコツコツ地道な仕事をすることが得意な方もいます。自分の強みを生かせる仕事の方が、成長スピードが早くやりがいを持って働けるでしょう。

 

自分だけではピンと来ないなんて場合には、周りの人に自分の強みや弱み、どんな仕事が向いていそうか聞いてみてください。客観的にみると、自分では思いもよらなかった意見が出ることも。自分の適性を理解することで、強みを生かしてやりがいのある仕事ができるようになるはずです。

 

3.転職市場の評価や相場を把握する

キャリアにおけるゴールを設定できたら、それに関連する企業や職種の求人を調べてみてください。自分の目指すキャリアでは、どのようなスキルや経験が求められてどれくらいの収入を得られるのか、相場を把握しましょう。具体的にイメージできるので、今後どのような努力を積み重ねていけば良いのか明確に分かります。

 

エンジニアや営業のキャリアパスを見てみる

ここまでで、キャリアパスを作るための方法をご紹介しました。ただ、そうはいっても「具体的にどのようなキャリアパスを描けばいいか分からない」と悩むこともあるはず。そこで、ここからは具体的なキャリアパスの事例を職種別に見ていきましょう。

 

ITエンジニアのキャリアステップは3段階

ITエンジニアは、プログラマーとしてキャリアをスタートさせることが多い職種です。プログラミング言語を使用し、設計通りにWebサイトやシステムなどのコーディングを行なっていきます。仕様書通りに動作するかのテストを行うのも、プログラマーの仕事です。

 

プログラム技術が一通り見に着いたら、SE(システムエンジニア)へとキャリアの駒を進めます。SEでは、システム開発の業務のマネジメントが基本的な業務です。クライアントがどのようなシステムを必要としているのかヒアリングし、その要望を具体的に仕様書にまとめていきます。

 

その後、プロジェクトリーダーとなりチームの責任者としてプロジェクト遂行の責任を負い、マネージャーとして複数のチームを束ねる立場になります。より専門的な知識を身に着け、スペシャリストになる道もあります。

 

営業職では、現場からマネジメントの2ステップ

営業職に就いた場合、はじめは現場の営業スタッフとして配属されるのが一般的です。営業としての一定の結果を残すと、営業マネージャーとしてチームをまとめる立場に昇進します。

 

その後は課長、部長、役員といった具合で、営業畑のなかで昇進していくケースがほとんどです。営業の管理職は、チーム全体をまとめて業績目標を達成する責任があるので、マネジメント能力が必要とされます。ここは、人望や経験が必要となるため、キャリアステップのゴールとして置かれることが多いのです。

 

転職時の面接では、キャリアパスについて語ることも

キャリアパスは、転職活動でも重要なポイントです。転職活動中に、面接でキャリアパスについて聞かれる機会も多いのです。転職でキャリアパスを有利に使うには、まず企業が何を求めているのか徹底的にリサーチしましょう。

 

転職市場で求められるのは、熱意よりも即戦力です。「こうありたい」と思う自分の理想だけではなく、企業にとって必要な人材であることをアピールする必要があります。どの部署に入って、どんな仕事をして会社に貢献していきたいのか、具体的に伝えることで転職活動が有意義に進みます。

 

企業のキャリアパス制度が持つメリット・デメリット

キャリアパス制度は、企業のなかでどんなステップを踏めばどのポジションに就けるのか、条件や基準を具体的に示す制度です。企業がこのような取り組みをすることによって、さまざまなメリットがあります。また、意外と気がつきにくいデメリットも。それぞれ見ていきましょう。

 

モチベーションを保てることがメリット

キャリアパス制度を導入することで得られる一番大きなメリットは、社員のモチベーション低下を事前に防げること。社員がどのようなキャリアパスを望んでいるのか。事前に知って、道筋を示すことによって、社員は意欲的に仕事に取り組みます。結果的に離職率も大きく低下するでしょう。また、採用時にキャリアパスを掲示しておけば、入社後のミスマッチも防げます。

 

社員の可能性を狭めてしまうことも

キャリアパス制度には、メリットがある反面、デメリットもあります。それは、道筋を示すことによって、社員のほかの可能性を狭めてしまいかねないこと。キャリアパスばかりに目を奪われてしまい、本当に望んでいることがわからなくなってしまうことが、懸念点です。

 

また、要件を満たしているのにポジションの空きが無く昇進できなかった場合、社員のモチベーションは一気に下がってしまいます。キャリアパスに過剰に縛られないようにする工夫が必要です。

 

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「今の会社では、望むキャリアパスが実現できそうにない」

キャリアパスを考えているうえで、このような結論に至った場合、どうすれば良いでしょうか。転職活動をはじめるのもひとつですが、まずは相談を持ちかける、なんて方法もあります。そこでぜひご利用いただきたいのが、当社「YOUTURN」です。

 

福岡Uターンの専門転職エージェントとして、一人ひとりのキャリアと向き合っています。というのも、じつは、今理想的なキャリアを歩みたいと考える方にとって、福岡はおすすめの都市なのです。それは、キャリアを描くうえでの絶好の環境が整っているから。

 

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まとめ

今回は、キャリアパスを考えるときの注意点や、書き方、プランニング方法などをご紹介しました。目の前の仕事を淡々とこなすだけでは、やりがいを持って仕事ができません。改めてキャリアパスを考えてみることで、より充実した日々を追いかけられるはずです。

 

「大きな不満はないけれど、なんとなくつまらない」「このままでいいのか不安」などなど、さまざまな思いを抱えることがあるでしょう。そんなときは、キャリアパスを考えて自分の目指すべきゴールを明確にしてみてはいかがでしょうか。

 

キャリアパスを考えることで、モチベーションを保って仕事に取り組めます。自分は将来どうなりたいのか。じっくりと見極めながら、本心に基づいたキャリアパスを考えてみてくださいね。

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著者プロフィール

YOUTURN編集部
株式会社YOUTURNは、首都圏でキャリアを積んだビジネスパーソンと、福岡で社会課題の解決に挑む企業とのマッチング事業を展開する会社です。スタートアップ都市として芽吹きつつある福岡のベンチャー企業、地場の優良企業への移住転職で、キャリアップとQOLの向上を実現してみませんか?