子どもの頃、「将来の夢は?」とよく聞かれましたよね。大人になった今、同じ質問をされたら、私たちはどのように答えるでしょうか。

 

子どもの頃と夢は違えど、「こんな仕事がしたい」「こんな風に生きたい」など、それぞれの理想があるのではないでしょうか。もしくは、考える機会が減り「そのようなものはない」「わからない」と感じている方も少なくないでしょう。

 

そんな将来の理想の自分について考え、人生や仕事を設計することを「キャリアプランニング」と呼びます。キャリアプランニングは、より幸せな人生を送るための手段です。

 

将来に漠然とした不安があり、このままで良いのか悩んでいる方も、キャリアプランニングに取り組むことで、今やるべきことが明確になります。そこで今回は、キャリアプランニングの方法や考え方、プランニングシートの例文や事例などについて、詳しく解説していきます。
 

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キャリアプランニングは「理想の自分を叶える計画」

キャリアプランニングは、将来の理想の自分について考えて、その実現に向けて計画を立てることです。元々はアメリカで広まった考え方ですが、近年日本でも注目されています。

 

その背景には、働き方の変化があります。終身雇用や年功序列が当たり前だった頃は、会社が勝手にキャリアを決めてくれていました。つまり、自分でプランニングする必要はなかったのです。ところが、働き方が多様化した今の時代。自分の望む人生は、自分で実現していかなければいけません。

 

そのために「どんな仕事がしたいか」「どう生きたいか」など具体的なゴールを設定して、実現に向けて自分で計画する必要が出てきました。この一連のプロセスを、キャリアプランニングと呼びます。

 

キャリアプランニングの前に準備すること

キャリアプランニングで仕事について考える前に、まずは「理想のキャリア」「理想のビジョン」を明確にしましょう。過去のキャリアを振り返り、自分がどんなときにやりがいを感じるか、何に対して熱意を持っているのかを知ることで理想のキャリアを具体的に描けます。

 

キャリアプランニングの前にライフプランニングを

まずは、ライフプランニングを通して人生のビジョンを明確にしましょう。キャリアプランニングが仕事におけるプランなのに対して、ライフプランニングは人生のプランを指します。

 

キャリアプランニングで考える多くは、仕事のこと。とはいえ、仕事は人生の一部です。人生における夢や目標を抜きにして、キャリアプランは立てられませんよね。結婚したり、子どもができたり、人生における大イベントは仕事にも大きな影響を及ぼします。キャリアプランを考える前に、大まかでいいので将来のライフプランを考えてみましょう。

 

過去のキャリアについて振り返る

自分の理想のキャリアをプランニングするためには、過去のキャリアを振り返り自分のモチベーションの根源を具体的に知ることも必要です。

社会人になってからの年表を書き、視覚的に自分のキャリアを振り返ってみましょう。

自分の行動パターンや感情が動くタイミングを見える化することで、理想のキャリアを考えるベースとなります。

自分自身の経験がベースとなっているので、納得感のあるキャリアを描くことができるでしょう。

 

キャリアプランニングで得られるメリット・デメリット

キャリアプランニングを行うことによって、自分にはどのような影響があるのでしょうか。良い面もあれば、少し考えておきたい懸念点もあります。それぞれ知っておくことで、有意義なキャリアプランニングを実現できるはずです。順番に見ていきましょう。

 

目的が明確になる

まず、はじめにキャリアプランニングを行うメリットです。理想の自分を明確にイメージして行動することによって、幸せな人生を実現できます。目的が明確になっているので、行動力や実行力もつくでしょう。

 

転職においては、自分がどのような仕事をして何を実現していきたいか明確になるので、相性の良い企業を見つけやすくなります。闇雲に転職活動を進めてしまうと、当初の目的を見失ってミスマッチの原因になることも。キャリアプランニングは、自己実現できる企業を見つけるためにとても効果的な方法なのです。

 

優先順位を見失ってしまう可能性も

次に、デメリットです。キャリアプランニングで人生の大きな目標を定めていきますが、それはつまりほかの優先順位を下げることにつながります。必ずしも悪いことばかりではもちろんありません。ただし、自分自身の可能性を狭めてしまう面を持ち合わせていることは知っておきましょう。

 

また、計画に縛られるあまり、視野が狭くなってしまうこともあるでしょう。目標を達成するには、さまざまなことに挑戦して可能性を広げることが必要なときもあります。ですから、キャリアプランニングを行なったあとも、これだと決めつけることなく、あらゆることに挑戦する心を持っていてください。

 

キャリアプランニングの目的は、自分自身が幸せでいられることです。つまり、自分が幸せだと思えないと感じた場合には、プランを途中で変えても良いのです。一番大切な目的を見失わないように、広い視野をもって取り組みましょう。

 

キャリアプランニングを進めるための3つのステップ

ここまできたら、実際にキャリアプランニングを行なっていきましょう。キャリアプランニングにおいては、以下の3つステップがあります。

 

1.自分の望みを知る

2.理想の将来をイメージする

3.実現のための計画を立てる

 

それでは、それぞれのステップについて解説していきます。

 

1.自分の望みを知る

まずは、現在の自分の望みはなにか知ることからはじめましょう。今までの人生を振り返ってみて、昔は好きだったもの、夢中になっていたこと。反対に、嫌いだったもの、ストレスを感じたことなど。自分の好き嫌いを素直に見つめ直す時間です。

 

好き嫌いや得意不得意を知ることは、自分の望みを知るうえで重要なポイントです。どんな人生だと幸せなのか、どんな仕事をしたいのかなど、あらゆる観点から自分の望みを探ります。

 

2.将来をイメージする

次に、自分の望みを抱いたうえで、将来を具体的にイメージします。10年後の未来から逆算して、5年、3年といった具合で大きな目標を定めていきます。もちろん、このときは、仕事のことだけにとらわれることなく、人生全体を見つめてみてくださいね。

 

3.実現のための計画を立てる

最後に、イメージした将来像の実現に向けて計画を立てます。設計した将来像を基にしながら、以下のように自分に語りかけてみてください。

 

・今の自分は、理想の自分からどれくらい離れていますか?

・今の仕事は、将来やりたい仕事に繋がっていますか?

・もしも繋がっていないなら、どういった選択肢なら実現できますか?

 

ぼんやりとしたイメージを具体的な計画に落とし込むのが、最後のステップです。丁寧に時間をかけて、計画づくりを行なっていきましょう。

 

20〜30代が意識したいキャリアプランニングの事例

ここまでで、キャリアプランニングの方法を簡単にご紹介してきました。ただ、なかなか自分で作るのは難しいと感じることでしょう。ぼんやりとしたイメージが付く、くらいまで想像が膨らんでいれば問題はありません。ここからは、実際にキャリアプランニングを行ううえで参考にしたい20〜30代のキャリアプラニング事例をご紹介します。

 

20代のキャリアプランニングのキーワードは、やりがい

卒業して社会に出たばかりの20代。就職してからすぐに自分の好きな仕事を見つけられる方はなかなかいないですよね。そんなとき、もし今の仕事に価値を見出すことができないと感じているなら、やりがいをキーワードにしてキャリアプランニングを行なってみると良いでしょう。

 

自分がやりがいを感じるのはどんな時か、適応力と学習力の高い20代のうちに様々な経験を積みながら探っていきます。その経験を踏まえて、今後のキャリアを選択できるようになるはずです。20代のうちに具体的な職種まで絞り込んでおくと、30代は更なるキャリアアップのために時間と労力を使えます。

 

30代のキャリアプランニングは、人材価値の確立

30代になると、自分の落ち着くキャリアがだんだんと見えはじめていくので、次のフェーズへと進みます。仕事での実績を残して、その分野においての人材価値を確立しましょう。

人材価値を確立することで、その職種において更なるキャリアアップを目指すことができます。

 

また、30代ともなると、結婚や子育ての問題も現実的になってきます。家庭とプライベートのバランスを考えて、キャリアプランニングしていく必要があります。仕事に夢中になって、本来の目的である幸せな人生が蔑ろにならないようにしましょう。

 

キャリアプランニングシートの作り方と例

実際にキャリアプランニングを行う際の利用するシートを、キャリアプランニングシートと呼びます。このシートには、以下の3つの要素を書き込みます。

 

・仕事と人生のプラン

・目標達成に向けて必要なこと

・現在行なっている努力

 

キャリアプランニングシートの書き方は、いたってシンプルです。

まず、シートの中央にを縦線を引きます。左を仕事に関する欄、右を人生に関する欄として使用します。そして、横線は均等に6本。現在、1年後、3年後、5年後、10年後、20年後と、フェーズに分けて考えていきます。

 

それぞれのフェーズにおける理想の姿や目標、それを実現するために必要な要素などを、マス目に書き入れていきましょう。現在の欄には、今している努力も書き込みます。決して難しいシートではないため、落ち着いて、ゆっくりと記入していってくださいね。

 

キャリアコンサルタントからのアドバイス

キャリアプランニングを考えるうえで、「これでいいのか分からない」「理想を実現するにはどうしたらいいの?」と悩むこともありますよね。そんなときは、プロのキャリアコンサルタントからアドバイスをもらいましょう。人生の自己実現に向けて、良いディスカッションパートナーになってくれます。

 

ここでは、当社の運営する転職エージェントYOUTURNに所属するコンサルタント、高尾大輔のご紹介と共に、キャリアプランニングにおけるアドバイスをお届けします。

 

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【高尾大輔】

福岡県出身。 北海道大学卒業後、住宅関連のベンチャー企業を経てリクルートエージェント(現、リクルートキャリア)にて人材紹介コンサルタントとしてのキャリアをスタート。ベンチャー企業の幹部採用支援に特化したプロコミットにてコンサルタント、事業責任者を務め、現在に至る。(国家資格キャリアコンサルタント)

 

高尾は、キャリアコンサルタントとして、以下のような想いで取り組んでいると語ります。

「人生に関わる大きな決断は、時間がかかるもの。移住や転職など、そう簡単に決められるものではないですよね。だからこそ、キャリアコンサルタントという「壁打ち相手」が必要となります。

 

ターニングポイントにおいて、有意義な検討ができるためのパートナーでありたい。単なる案件の紹介ではなく、キャリアを描く上でディスカッションパートナーになりたい。そんな想いでコンサルタントに取り組んでいます」

 

力強いパートナーの存在は、キャリアを考えるうえで非常に大切です。もしもキャリアの選択に悩んでいる場合は、こういったコンサルタントの力を頼るのもひとつの方法です。

 

福岡への移住・転職というキャリアも

前述した通り、YOUTURNはキャリアについて悩みを抱える方をサポートする転職エージェントです。しかも、ほかのエージェントとは異なり、福岡Uターンでの転職に特化した強みを持っています。

 

福岡市がベンチャー・スタットアップ支援を推進していることにより、福岡には個性的なベンチャー企業がさまざま集まってきています。都内のベンチャー企業も進出している、今一番ベンチャー界隈が熱い都市なのです。

福岡だからこそ実現できるキャリアアップもあります。たとえば、都内で身につけたスピード感や技術力を持って福岡のベンチャー企業に転職すれば、一気に活躍の幅を広げることにもつながります。

YOUTURNなら、一人ひとりと真摯に向き合い、ベストなキャリアを一緒に描いていきます。東京での転職相談も開催しているため、もしも気になる方は、ぜひ一度話を聞きにいらしてください。

 

まとめ

今回は、キャリアプランニングの方法や考え方、プランニングシートの作り方などについてご説明しました。幸せな人生を実現するうえで、キャリアプランニングは欠かせません。まずは自分が何を望んでいるのか、どんな仕事に携わりたいのかと具体的に考えて、さらには達成するための道筋を立てましょう。

 

今回のように、プランニングシートに書き出すことで、自分の望みを言語化して現実に近づけることができます。キャリアプランニングで理想の自分になるための行動をはじめていきましょう。本記事が、キャリアプランニングを知るうえでの一助となれば幸いです。
 

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著者プロフィール

YOUTURN編集部
YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。