~キャリアのトレンドからみる「福岡の可能性」~

人材紹介のコンサルタントとして、キャリアのトレンドを注視してきた私がいま福岡への移住転職の支援を手掛けようと思っているのは、「福岡が4つの欠乏欲求の充足を低コストで実現でき、その先の自己実現欲求まで満たせる環境になり得る」と感じていること、そして「福岡がキャリアのトレンドにおいて、地方都市でのキャリアのロールモデルを輩出することができる」と感じているからです。

 

欠乏欲求の充足については、東京と比較すると住居にかかる費用は低く、職住近接が一般的です。満員電車通勤とはほぼ無縁で、徒歩や自転車で通勤する人も多くいます。また、飲食についてもご存知の方は多いと思いますが、東京の2~3割は安いという感覚です。コンパクトシティと言われるくらい福岡市はいろんなものが近くにまとまっており、「暮らしやすさ」においては折り紙付きです。都市部から車で30分もいけば自然に触れられる機会が広がっています。週末の過ごし方も低コストで充実した体験が得られると評判です。

 

また近い範囲に多様な生き方をしている人たちが集まっていますので、それだけコミュニティも多様です。職場以外にも所属するコミュニティは多くなるでしょう。福岡に移ったとしても、東京との心理的距離は近く、地域を超えたコミュニティに参加することも継続しやすい印象があります。

 

そして、冒頭で述べたように、福岡では経営幹部候補となり得る人材が、特にベンチャー企業で求められており、東京で培った経験を活かすことで高い評価を得ることができる可能性は高いように思います。

 

ただ、「あそこにいけばこうなれる」というキャリアの成功事例が多くあるかというと、まだそうとは言えません。しかし確実のその芽吹きを感じます。
 

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~福岡のベンチャー・スタートアップ企業の芽吹き~

福岡市が後押ししているベンチャー・スタートアップの存在はそう感じさせる一つの大きな要因です。

いまの福岡は、20年ほど前、渋谷でビットバレーとして芽吹いたベンチャー文化を彷彿とさせます。志ある起業家が集まり、横の連携を取りながら一つの文化を形成しつつあります。東京で起業家としてIPOを果たしたいわゆるシリアルアントレプレナーも次のチャレンジの場を福岡に定めて活動を始めている話も聞くようになりました。

 

いまや東京ではキャリアを考える際に、ベンチャー企業やスタートアップというのは選択肢の一つとして考えられる様になりましたが、20年前はそうではありませんでした。20年かけて東京ではベンチャー・スタートアップで働くという選択をする人が増えたように、福岡も今後そうなっていく可能性を大いに感じます。時間軸としては20年という時間をかけずとも、5年~10年ほどで大きく変化していくように思います。その足場はできてきているように感じられます。

 

福岡の起業家は、決して福岡という市場だけを見ておらず、東京をはじめとした大都市、日本国内の地方都市、海外をもマーケットと捉え事業を展開しようとしています。そして非常に勉強熱心です。ビジネスモデルやオペレーションのみならず、組織のあり方、マネジメントのあり方を意欲的に勉強しています。1社だけで取り組むだけでなく、複数社集まって勉強会などを行っているのも良いカルチャーとして挙げられます。福岡市の大名小学校跡地にあるインキュベーション施設「Fukuoka Growth Next」の存在も大きく、ここを中心としたコミュニティが形成されて来ています。このようなコミュニティが広がっていくと、経営者だけでなく、働く社員の育成も活性化していくことでしょう。

 

 

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著者プロフィール

高尾大輔
高尾大輔
福岡県生まれ、東福岡高校出身。北海道大学を卒業後、住宅関連のベンチャー企業での営業・新規支店立ち上げを経験後、リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に転職し人材紹介コンサルタントとしてのキャリアをスタート。ベンチャー・スタートアップ企業の幹部採用支援に特化したプロコミットにてコンサルタント、事業責任者を務め、2018年に独立。2021年 株式会社YOUTURN 代表取締役就任。(米国CCE,Inc. GCDF-Japan キャリアカウンセラー)

<受賞歴>
ビズリーチ主催「ヘッドハンター・サミット」年間最優秀賞・優秀賞受賞
リクルートキャリア主催「MVA(Most Valuable Agent)」最優秀賞受賞・優秀賞受賞